INTERVIEW with 1. I believe you're a fan of The Beatles. I am a fan, too! Sgt Pepper is one of my favorite albums of all time. Could you tell me more about how you relate to the Beatles? For example, when you first heard their music, what your favorite album is...
2. What are the greatest influences on your music? If you had to choose bands or albums that are really important to you and had an impact on how you compose music, which would you choose? You can talk about bands or albums that are not well-known, they're the most interesting!
3. I am not an expert in the history of Japanese music, but the soundtrack of Chulip reminds me a lot of 歌謡曲, maybe like The Peanuts. Is this era and style of music an influence on your work?
4. You also use a lot of imaginary lyrics, especially in the soundtrack for GiFTPiA. I think it's really great and unique. Why did you choose to use vocals that don't really have a meaning?
5. In GiFTPiA, there is the soundtrack you composed, but there also is a selection of songs by other Japanese artists for the game's radio. Who had the idea of using these? What are some of your favorite? I really like Moai's Nocturne and Yuzo Kako's pop_error song.
6. My favorite music from you is probably Happy Shabby Life in Chulip, all the versions, maybe my favorite is the one with the kazoo. Also the jazzy version reminds me of Dave Brubeck. But I think the best part in all of them is the singer humming the acapela - padun padun da ♪. It's rare to hear that in video games. How did you have the idea to use that?
7. Of all the soundtracks you worked on: moon, Chulip, GiFTPiA, Chibi-Robo... which is your favorite?
Answer1.
逆にあなたに質問です。どうして私がビートルズが好きだと思いましたか?私の曲のどういうところにビートルズの影響がでているというのですか?
初めてビートルズを聞いたのは小学5年生の時で、兄からカセットテープに録ってもらったイギリスのベスト盤「オールディーズ バット ゴールディズ」です。ビートルズは既に解散していました。これは繰り返し聴いたアルバムです。
CD化されてないのは残念です。初めて聴いた印象は、音楽的には古いなと思いましたが、それに勝る独創性と完成度の高さは強く感じ衝撃をうけました。そこから次第に他のアルバムに広がっていき、後期ビートルズの方が好きになり後期ばかり繰り返し聴くようになりました。SGT、マジカル、ホワイト、イエローサブマリン、レットイットビー、と後期どれも好きですが、最も聴いた回数が多いはずなのに未だに聴くたびに新鮮で飽きないアルバムは「アビーロード」です。中期のラバーソウル、リボルバーも未だに好きで時々聴きます。
しいて好きじゃないアルバムを一つ上げるならヘルプですかね。先日、自分で実験をしました。1stから立て続けにアルバムを順番に聴いていきました。ヘルプで音楽性が切り替わりました。後のビートルズのサウンド変化を知った上で聴くと重要なアルバムですが、順に連続して聴くとそこでロックンロール度が下がったように思います。またラバーソウルやリボルバーの完成度に比べてもちょっと違う立ち位置のアルバムに感じます。
Answer2.
クラシックは私の根底にあるものです。近代音楽、現代音楽が私にとって刺激的です。その流れからサウンドトラックも好きです。
ALEX NORTHは凄く好きな作曲家です。PIERO PICCIONI、FRANCOIS DE ROUBAIX、ARMANDO TROVAIOLI等も好きです。
クラシック、ロック、録音マニア、そして創造者として総合的に兼ね備えてるFRANK ZAPPAが私の敬愛するミュージシャンです。彼は尋常じゃない数のアルバムを出していますが気がついたら全て揃えていました。
私は1987ー2001まで変拍子を多用する「IL BERLIONE」というプログレジャズロックバンドをやっていました。昔はプログレのバンドを中心に音楽を聴いていました。GENTLE GAINTは好きでした。
2000年以降は70年代初期のディープファンク、GRANT GREEN、SOULIVEなどのジャズファンクに好みはかわりました。
現在やっているバンドは「ZUBOLA FUNK LABOratory」というファンクバンドです。変拍子もないしシンプルな構成のグルーブを大事にするバンドです。昔とは全く逆な方向といえるでしょう。
Answer3.
チュウリップの時代設定は1960年代です。ゆりが歌う「悶えて地蔵峠(もだえてじぞうとうげ)」と英幸之新(はなぶさゆきのしん)の歌う「銀座の鯉の物語(ぎんざのこいのものがたり)」はチュウリプのゲーム内の現実音楽として当時の日本の流行歌を鑑みた曲にしています。
ゆりが歌う「悶えて地蔵峠」を例にとると、その頃日本で流行っていた「ムード歌謡」というジャンルを取り上げました。ムード歌謡は1960-1970頃まで流行りました。音楽の特徴は、作曲上のテクニックとしてベースにジャズの素養があり、当時流行したマンボのテイストを入れ、当時の日本の王道だった演歌の要素でまとめたものです。最も大事な事として、そこにセクシーでエロティックさを強く出す必要があります。なので女性シンガーが殆どでした。男を誘惑する歌や、男に捨てられても自分を責める歌が多かったと思います。
このムード歌謡という音楽性は今では死滅しています。J-POPにはこれらの要素は継承されていません。
当時のムード歌謡で、売れた有名曲よりも売れなかった埋もれた曲の方が、今聴くと名曲が幾つもあります。
60年代、70年代の音楽は私は好きですね。
Answer4.
moonから継承されて来ているスキップのハナモゲラと呼ばれる独自ボイスは、リスナーにとって外国語と言えます。聴いた事がない外国語を聴いた時の何を言っているか理解できない感覚を大事にしています。何を言っているか解らないけど、ニュアンスで何となく伝わる時もあれば、一部分の響きを面白く感じる時もあれば、いろいろ感じる事はあると思います。何を言ってるのか解らない方が人は想像力を駆使し、耳も研ぎすまされていきます。この感覚を歌に乗せる事で、人はニュアンスからより想像力を掻き立てれると思います。
イタリア語やドイツ語が解らない人からするとオペラは母音と子音がメロディーに乗って心地よい響きとしてだけ聞こえてくる音楽です。そこに着目しました。これを日本語で意味の解る歌詞をつけて歌っても響きとしてもオペラらしさは出ないし、歌詞の内容にばかり理解しようと頭は働くので、そこにはただ生真面目なオペラかミュージカルが作られるだけで私にとってはそこに何も異常性はなく面白くないのです。
そもそも私は言葉を使って何か伝えたいという気持ちをさほど持っていない事も、このハナモゲラオペラをやってみようと自然に思いついた要因のうちの一つでしょう。
私はボーカルよりボイスの方が好きなのです。
Answer5.
ナナシFMはギフトピアの初めの企画段階かで話がありました。
どのグループのどの曲をにするかの選抜は私がやっています。選曲している段階で私が良いと思っているのでどの曲が好きかというのは言えないですが、チグニータは好きなデュオです。
Answer6.
Chulipで一番始めに作った曲はエンディングの曲です。初めはあれがマップBGMの予定でした。
もっとインパクトがあり、あまり他のゲーム音楽で聴いた事がないような曲にしたいという事になり、
どんな音楽にしたら良いかMr.Kimuraと色々議論しました。
声を使った音楽は格段に生き生きとするので、ドゥワップ、スキャットというものを多様する事にしました。
ゆりの「悶えて地蔵峠」と英幸之新の「銀座の鯉の物語」以外、Happy Shabby Lifeの各アレンジバージョンをはじめとする
全歌唱は私がやっています。
Answer7.
それぞれに思い入れがあります。
Mr.Kimuraのチュウリップは破天荒な設定がかなり音楽的にも変わった事ができるタイトルでした。
iOSの「ゾンビパーク」というアプリもMr.Kimuraがプランで音楽と効果音が私です。これも何か共通したものを感じる人はいるかもしれませんね。
チュウリップ全曲担当しサントラも出す事ができたという点で嬉しい作品だったと思います。